ハイランダーデッキに投入できそうなカードをピックアップして、評価・解説をしていきます。評価では100点満点での恣意的な点数付けと雑感、解説では「利点」と「シナジー」、「欠点」の3点を軸に展開します。
今回のカードはこちらです。
評価:79点
専用デッキがあるほどの強力カードです。その効果から繰り出される大量のクリーチャーは、相手に何の反撃も許さないレベルで強力です。コントロール要素が強めのハイランダーでは、なかなか採用が難しそうなカードですが、構築次第では入れて損は無いカードになります。ただ、複数詰んだほうが目的に早くたどり着くという構築に成ることが多く、現段階のカードプールでは、何がやりたいのかわからないという構築になってしまうので、現状の点数は低めです。
1.利点
レインボークリーチャーにも多くの高スペックカードが存在します。「ウララー」「レティーシャ」はもちろんのこと、「グレンジュウ」やワールドバード系のカード、「オーケストラ」など、低コスト高スペックのカードをふんだんに使いたいデッキにはもってこいの代物です。状況に応じて必要なカードをマナや手札から出していけるこのカードは、ハイランダー的な要素も十分に持ち合わせています。中~高速のコントロールビートダウンデッキにまとめあげれば非常に強力な一枚です。
2.シナジー
ここで挙げきれないほどカードの種類があるので、何枚か抜粋すると、「エンテー」「オーケストラ」「ウララー」「レティーシャ」「ラフルル」「ガイアールベイビー」「ガラムタ」以下略といったところでしょうか。とにかく、6コスト以下、レインボーと書いてあるカード全てとシナジーを成しています。また、「ベロリンガ」のような、自身も革命チェンジ先のクリーチャーは、使い回しも狙うことができるので採用は優先的に成るでしょう。また、ハイランダーというデッキ自体とのシナジーも完璧です。どんな状況でも、3枚盾を割りつつ、欲しいクリーチャーを追加で出せるというのは、非常に強力で柔軟な効果です。
3.欠点
この欠点を書きたくてこのカードの紹介をしたと言っても過言では無いくらい、重要な欠点があります。それは、ハイランダーにする必要がないという点です。このデッキタイプでは、「バスター」以外のまともな勝利方法を確保することが難しく、盾落ちしないことをひたすら願うというプレイングになります。「ズンドコグレンジュウ」のようなサブムーブを用意することもできますが、あくまでサブです。ということは、メインの動き(「バスター」からの超次元まで展開)が一番強い動きという事になります。ならば、そのメインを強調した専用デッキにはかないません。もちろん、コントロール要素を入れた5Cドギバスのような構築もあるので、弱いデッキにはなりません。しかしそれでも、ほぼ唯一と言えるフィニッシャーを1枚採用というのは、心細いことこの上ありません。なぜハイランダーにするのか、ということを考えた時、ハイランダーだからこその強みが非常に薄いのです。ハイランダーという言葉の響きにつられる厨二病的な精神は良く理解できますが、それぞれのカードが上手く機能しきらないのであればグッドスタッフやシルバーバレット(単品打ち抜きのメタデッキ)のような構築にしたほうが、その強みがより一層上がるのでは無いでしょうか。ハイランダー大会のような、ハイランダー構築を強いられるような大会でも「バスター」が使いたい!という超限定的な条件がない限り組まれない形なのかな、と思います。
4.終わりに
実際にこの手のハイランダーを組んでいる動画を見たこともありますが、やはり「バスター」は複数必要な構築が多いです。ただ、だからといってそれがジャンクデッキだというわけではありません。ハイランダーというのは、非常に自由度が高いデッキです。好み次第で、ありとあらゆる構築が実現可能です。ただ、そこにハイランダーである理由を見出した時、ほんとうによく回る、良いデッキが出来上がります。強くても弱くても、なぜハイランダーにしたのかという理由がはっきりしさえすれば、それはこの世に2つと存在しない自分だけのメインデッキに仕上がります。
なのでみなさんも、色んなタイプのハイランダーを作ってみて下さい。そして、私にも教えて下さい。
デュエル・マスターズのハイランダーデッキを使い続けて数年。ハイランダーの魅力に取りつかれ、とうとうこのような形で残す事を決意。 デッキの投稿・解説や、ハイランダー視点からのカード解説をしようと思います。 なんでもできるハイランダーの魅力が少しでも伝われば幸いです。
2018年3月18日日曜日
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