ハイランダーデッキに投入できそうなカードをピックアップして、評価・解説をしていきます。評価では100点満点での恣意的な点数付けと雑感、解説では「利点」と「シナジー」、「欠点」の3点を軸に展開します。
今回のカードはこちらです。
評価:87点
エターナルΩ、Tブレイカー、盾焼却、盤面・手札除去です。無色であることは良くも悪くも影響しますが、このクリーチャーの効果や絶大です。ボルコンハイランダーに入りやすそうな効果です。ビッグマナ系のデッキか、コントロールし通すデッキへの採用が妥当かと思います。また、この一枚で相手の盤面にも手札にも甚大な被害を与えることができるので、ただなんとなくの投入でも悪くありません。とりあえず入れて問題ないという点で、比較的高得点を付けています。
1.利点
エターナルΩなので、除去への耐性があります。というより、除去してもらってもcip効果を使い回せるのは強みです。軽量除去カードと一緒に使うと、「VAN」を手札に返してから盾に埋めるという芸当も可能です。「パクリオ」でも同じようなことができますが、こちらの強みは盾焼却効果です。ボルコンの欠点として、「ボルメテウス」系のカードを出すターンはそれ以外のアクションが取れないことが挙げられますが、このカードなら除去をしながら場に出ることができます。「ブラックドラゴン」でも盤面には触ることができますが、手札にまで触ることができるのはこのカードの強みでしょう。11マナあれば「ボルメテウス」を出しながら相手に触ることはできる、という考えもありますが、「ウェディング」の強みはそれを1枚でこなすことです。手札消費を抑えつつ、いかに相手の邪魔をするか、と考えると、やはり複数枚の組み合わせよりも1枚で色々やってくれるカードがある方が便利であることのほうが多いですよね。
2.シナジー
「ゼニスレクイエム」や「ナッシングゼロ」でブレイク数を増やすというデザイナーズコンボもありますが、ハイランダーでは非現実的な戦法です。「VAN」や「戦慄ベートーベン」など無色クリーチャーを多く入れた上での採用ならワンチャンス(割と嘘)。「ウェディング・ゲート」も同様の理由でいまいち。それよりは、「トワリュウ」でスピアタにしてみたり、「イッツショータイム」で踏み倒したり、という方が現実的なシナジー形成です。自身が11コストであるので、「ショータイム」やガチンコジャッジ系には強くなるので、「覇」との相性も地味に良いです。ただ出すのではなく、なんとしても”召喚‘したいので、無色を多めに入れて「プレリュード」を無理やり採用してみるのもありかもしれません。
3.欠点
重い。同じマナコストのカードに、「VAN」がいます。どちらを採用するか、というときは、たいてい「VAN」を選ぶでしょう。効果は魅力的なのですが、他のカードでもできることを1枚に凝縮してコストを高くしたという感じのカードなので、あえてこのカードも投入するかどうか、というところで落選します。なんでもできそうな効果ですが、そのマナコスト故になにもできないカードになることも。入れて損はないのですが、何の得があるのか、というところまでしっかり考えての採用ができればいいですね。
4.おわりに
単体で強いカードならなんでもハイランダーに入るというわけではありません。単体で強いのは間違いなくても、その他のカードで代用できるのなら、どちらを採用するのがより得か考える必要があります。今回の場合で言えば、盾送りなら「サッヴァーク」や「パクリオ」、盾焼却なら「ボルメテウス」系のカードが存在します。コストが高くても全部一度にやってのける「ウェディング」か、効果はひとつずつでも、序盤でも終盤でも使えるような低コストカードを採用するか、はたまたどちらも採用するか、というのは、構築する上で必ず考えることです。
デュエル・マスターズのハイランダーデッキを使い続けて数年。ハイランダーの魅力に取りつかれ、とうとうこのような形で残す事を決意。 デッキの投稿・解説や、ハイランダー視点からのカード解説をしようと思います。 なんでもできるハイランダーの魅力が少しでも伝われば幸いです。
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