2018年3月31日土曜日

カード考察17:キングダム・オウ禍武斗 / 轟破天九十九語

ハイランダーデッキに投入できそうなカードをピックアップして、評価・解説をしていきます。評価では100点満点での恣意的な点数付けと雑感、解説では「利点」と「シナジー」、「欠点」の3点を軸に展開します。考察カード一覧はこちら

今回のカードはこちらです。









評価:97点
 ツインパクト、9コスト、自然単色、Tブレイカー、マッハファイター、バトルに勝つと9枚ブレイク、マナから踏み倒し呪文、という、なんでもできちゃうカードです。9マナと使いやすいサイズで、呪文側も10マナと使用圏内です。相手にクリーチャーさえいればとりあえずほぼ確実に盾を割り切ることができます。呪文側の効果も、派手でなかなかおもしろそうです。踏み倒し先のコスト指定がないので、システムクリーチャーをしっかり呼び出したいですね。

1.利点
 できることがとにかく増えるのが大きな点です。フィニッシャーがこの程度のコストで準備できるのは非常に嬉しいですね。このカードの利点は、シナジーの多さです。次のシナジーの部分でたくさん解説しますが、その前に公式の裁定を御覧ください。重要なのは、「出たときに誘発する効果は全て無効」という部分です。効果で出したクリーチャーだけでなく、その場にいたクリーチャーの誘発効果も無効にします。踏み倒しメタを無視して大量展開できますね。
 

2.シナジー
 効果のぶっ壊れ方が半端ないので、シナジーがメチャクチャ多いです。今回はいくつかにわけて紹介します。
 2.1.ランデス風味(呪文側)
  上にリンクを付けた公式の裁定にもあるように、出た時の効果は無効化されますが、出る前の効果(置換効果は無効化されません。つまり、「カマス」や「エンテー」など、出た時にバウンスや破壊といった効果は無効になる反面、「VAN」や「大王」、「単騎」のような、出るかわりになにかする効果は無効になりません。また、こういう両プレイヤーに関わる効果はターンプレイヤーから処理することもあり、先にこちらが「VAN」系の置換効果クリーチャーを出しておけば相手のクリーチャーは場に出ることなく墓地に送られます。疑似ランデスの完成ですね。
 2.2.スピアタ化(呪文側)
  出た時効果ではなく、場にいる限り続く効果は無効化されません。マッハファイターや他のクリーチャーをすべてスピアタにするという効果は残り続けます。したがって、「トワリュウ」でこちらのクリーチャーを全てスピアタにして畳み掛けることも可能です。また、単純にスピアタが付いているクリーチャーを展開するだけでも強いですよね。NEO進化も進化クリーチャーとして呼び出せます。強いね。
 2.3.強制バトル(クリーチャー側)
  自分のターン中にバトルするのはもちろんですが、相手ターン中でも「蒼龍の大地」でバトルを起こすことができます。相手ターン中にバトルして攻撃の数を減らしつつ、「クロック」も怖くないという状況で盾を0にすることができます。SSTを誘発する危険性はありますが、SSTは基本的に守りの効果が多いので、こちらの攻撃を止めること無く使わせることができると考えれば非常に有効な戦略です。
 2.4.アンブッシュ(奇襲攻撃)(ツインパクト)
  毎度おなじみの「ホーガン」とも良い関係です。自分のターン中なら相手クリーチャーに突撃することができますし、トリガーで相手ターン中に出てきたのなら相手のタップしているクリーチャーに殴りかかることができます。置物にしていた何らかのクリーチャーと合わせて、ゲームエンドまで持ち込むことも可能です。また、状況によっては呪文として使うこともできます。「ロマネ」などのブロッカーを用意することができるだけでも強いですし、攻撃の手が止むようなら次のターンの攻撃に備えてアタッカーの補充ということもできます。
 2.5.使い回し(ツインパクト)
  クリーチャーでも呪文でもあるので、バウンスされても呪文としての活用が見込まれます。そこで、能動的に手札に戻せる「ドンスイ」系のカードと組み合わせると、「ホーガン」などでうっかり早いタイミングで出てきたこのカードを手札に引き戻し、次のターンに呪文として使うというプレイングも可能です。
 2.6.サーチ(ツインパクト)
  クリーチャー回収でも呪文回収でもサーチができるという点は、その場に合わせたプレイングが必要なハイランダーにおいては非常に便利なことです。「ギヌス」でリアニも可能ですし、「リバイブ」でも回収可、「ホーガン」の踏み倒し先、「ラスロマ」などによる踏み倒しも可、というふうに、とにかくあちこちのカードと連携することができます。
 2.7.ガチンコジャッジ(ツインパクト)
  裁定通り、ジャッジの参照コストとしては10を選択することができます。強いね。

 このように、ざっと思いつくだけでもこれだけのシナジーを構成している事に気付くことができます。実際に投入して回してみて、もっと色んな可能性に気付くこともできるのではないかと期待しています。

3.欠点
 相手にクリーチャーがいない場合は、9マナTブレイカー(スピアタ無し)という残念なクリーチャーになってしまうし、自分と相手のマナの具合次第では相手に爆アドを与えてしまう残念な呪文になってしまいます。また、呪文としての効果は、自分のマナが大量になくなってしまうという点にも注意しなければなりません。最後まで決めきることができるような強力な効果ですが、逆にもし決めきれなかった時のリカバリーも難しいという点は忘れてはいけません。

4.おわりに
 やっぱりツインパクトは強いですね。自分のデッキにも早速投入して、様子を見てみたいと思います。何か面白い使い方があれば教えて下さい。

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