2021年12月19日日曜日

ハイランダーの戦い方:なぜコントロール系のデッキになるのか

 ハイランダーには、さまざまな戦い方がある。メインデッキだけでも40種類のカードがあると言うことは、それだけ戦略の数がある。しかし、多くのハイランダーデッキがコントロールタイプになるというのも一つの事実である。今回はその理由をかんたんに説明する。

1.そもそもコントロールとは
 ハイランダーといえばコントロール。このタイプのデッキは、ボルメテウスコントロールがはしりである...と思う。相手に何もさせないように、除去やハンデス、ランデスを用いて、シールドトリガーまで使わせないように戦う。自分がやりたいことをする、というよりは、相手のやりたいことを阻害するデッキタイプのことを、俗にコントロールデッキという。

2.コントロール以外のデッキタイプ
 コントロール以外のデッキは、大きく「コンボデッキ」・「速攻(ビート)デッキ」に分けられる。
 2.1.コンボデッキ
  「コンボデッキ」は、特定のカードを合わせることで勝ち筋につなげるデッキ。ループデッキや、特殊勝利などの即死コンボのような、そのコンボが直接勝利につながるものと、大量にクリーチャーを展開して殴りに行くもの、もしくは、守りを固め、相手を動けなくした上で安全に殴って勝ったり、ただただ相手の山札がなくなるのを待つものなどさまざまある。
 2.2.速攻デッキ
  「速攻デッキ」は、ただただ速く殴って、相手が準備を整える前に決着をつけるデッキである。もしくは、攻撃の手を緩めずに攻め続け、相手の受け以上の攻撃をもって殴り勝つという、シンプルで非常にわかりやすいデッキである。

3.ハイランダーはなぜコントロールなのか
 コントロール以外のデッキタイプに必要なことは、「特定のカードを引くこと」である。つまり、その特定の必要なカードを複数用意する必要がある。コンボタイプも速攻タイプも、できるだけ速く必要なカードを集めないと、逆に相手に攻め込まれてしまうため、シールドに落ちることも考えるとどうしても同名カードを採用しなくてはならない。
 一方でハイランダーは、同名カードを採用しないというデッキである。フィニッシャーも、相手次第で変わることがあるし、フィニッシャーが引けなくてもなんとか繋いでいく必要がある。つまり、デッキの速度としては非常に遅いといえる。
 こちらの速度が遅いなら、相手をそれにあわせるように遅くしないといけない。その結果、コントロール系のデッキにならざるを得ないのである。

4.グッドスタッフとの違い
 強いカードだけを入れた、グッドスタッフという型のデッキもある。これは、同名カードが複数入ってもいいけど、できるだけ多くの戦術を取ることができるように調整したデッキである。例えば、「フェアリーライフ」が2枚入ったり、強いトリガーやフィニッシャーだけは2枚採用したりして、自分好みのデッキを作ることができる。ハイランダーよりも強い、というか使いやすいデッキかもしれない。いわゆる、5色コントロールなんかはこのタイプのデッキ。しかし、あまり多くのカードを被らせていると「墳墓」に捕まったり、フィニッシャーや序盤の動きがほぼ固定される、つまり、対策がしやすいという欠点もある。

5.おわりに
 コントロールになりがち、というのは、ハイランダーだけでなく、特定のコンボデッキやデカブツを出すようなデッキにも同じようなことが言える。最速5ターンで安定して決まるコンボなら、その5ターンを安定させるより、相手の足を引っ張って6ターンくらいかかるようにしたほうが成功率が上がるのである。
 遅いけど、ぬるぬると動いて相手の動きを止め、自分のペースでゲームを進め、隙をついて決着をつける、まるで武術のような動きがコントロールデッキであり、そのコントロールの手段をより多く搭載することができるのが、カード種類の多いハイランダーデッキなのである。
 単純計算で、ブースト8枚、フィニッシャー4枚とすれば、残り28種類の枠がある。つまり、28種類(フィニッシャーにもメタ効果があるとすれば32種類)のデッキをケアすることができる。どんなタイプのデッキでも、この一枚でなんとかなるという、いわゆる「◯◯でおk」を30種類も搭載するデッキなんて、すごく夢があると思いませんか?

早速作ってみようという方は以下の記事を参照↓




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