2020年10月10日土曜日

アイロンハイランダーの歴史

 ハイランダーは、どちらかというと特殊な型のデッキです。私がハイランダーを組むきっかけになったこと、ハイランダーへの意識の変容について書きます。

1.きっかけは弟

 カードショップでデュエルマスターズの担当になり、今までやったことがないカードゲームだったので、勉強も踏まえていろんなデッキを組み始めました。最初は最新カードを使って組みました(当時はガイギンガの弾)。もちろん手元にカードがあるわけではないので、カード画像をダウンロードしてカラー印刷(ワードファイル)をして、遊戯王カードと一緒にスリーブに入れていました。弟と対戦をして、いろんなカードを知り始めました。

 その後、実際のデュエマのカードを集め始めました。お店のオリパで大量に買い集め、2000枚ほど溜まったところで、手元にあるカードでいろんなデッキを作りました。単色を各種一つずつ、2色・3色・4色デッキ全ての組み合わせ、5色デッキを2通り。もちろん手持ちだけではなんともならないこともあるので、その時はプリントアウトしたカードを使いました。それぞれのデッキで、弟と対戦をしました。

 それを一通りやった後、流行りのデッキを作り始めました。まずは流行りのカード「ガイギンガ」を使ったデッキを自分で考えました。当時はやった連ドラは、ネットのレシピを参考につくりました。この辺から、4割程度だった弟とのデュエルの勝率が、7、8割になってきました。

 そんなことをやっていると、ネットの連ドラや流行りのガイギンガを使ってデッキを作っている時よりも、ありあわせの2000枚の中からカードをえらんでデッキを組む方が楽しい、ということに気づきました。考えるのが楽しいんですね。

 そんな話をしていると、弟から「なら、ハイランダー組んでみれば?」という提案が。ハイランダーというデッキを知らなかった私は、各種一枚ずつという制限に、不思議な魅力をかんじました。その時にありあわせのカード(その頃には1万枚程度)で作ったものが、アイロンハイランダーの原点です。

2.ハイランダーへの意識の変容

 最初は、ハイランダーは弱くていいと思っていました。組み合わせや立ち回りをかんがえるのが楽しいからいいんだ、と。弟とのデュエルも、なかなか勝てない(お互いにカジュアルデッキ)。言い出しっぺの弟も、「ハイランダーだからね。しょうがないね。」みたいな感じ。超無責任。

 ハイランダーを作り始めたのは、やっと殿堂カードを把握し終えた頃だったので、デュエルの前後には弟から殿堂カードについてよく話をしていました。なぜ3マナ1ドローのこの弱いのが殿堂なのか、鬼丸覇って何者なのか。などなど。そこで、ふと思いつきます。殿堂カードばっかり使ったら強えんじゃね?

 後日、殿堂カードまみれのカード(ほとんど印刷)を引っ提げていくと、そこそこ戦えるデッキになっていました。そして気がつきました。ハイランダー、勝てる。

3.ハイランダーが環境と戦えるかどうか

 弟にはよく勝てるようになったので、これくらいならお客さんと戦っても失礼じゃないな、と思い、休憩時間のお客さん相手のデュエルでハイランダーを使うようになりました。勝率は6割程度。いわゆるガチプレイヤーとのデュエルは、だいたい2割程度。

 メタについて考えてなかったのだ、と思い直し、改良に改良を加えて行くと、面白いほど勝率が上がっていきました。当時流行った連ドラに対して、「ひびき」と「キクチ・カレイコ」を駆使して戦っていたのが記憶に残っています。

 天門に対して「赤マグナム」を使ったこともありました。その頃はルールがまだ曖昧で、「イメンブーゴ」で「マグナム」をつって、指摘されて笑っていました。平和でした。

 そしてその頃から確信をもってこう言うようになりました。

ハイランダーでも環境デッキと戦える。

4.ハイランダー合戦での切磋琢磨

 私が勤めていたお店には、ガチ勢(2流)が数人おりました。私がハイランダーを使うと、嬉しそうに環境デッキを回して来ました。ハイランダーがガン回りする前にいかに倒すか、というのが、お客さんにとっての一種のアトラクションのようなものになっていました。

 ある日、そのガチ勢が、「俺もハイランダー組んでみようかな」などと言い始め、私とハイランダー合戦をするようになりました。さすがはガチ勢。1週間後にはハイランダーを回しており、私のしょうもないハイランダーでは3回に一度くらいしか勝てません。明らかに何かが違いました。構築を見せてもらうと、7割近くのカードが一緒。回し方は少し向こうのほうが上、というのを考えても、たった5、6枚のカードの違いでこれほど違うのか、と考えさせられました。

 それから改良をお互いに重ね、勝率が5割くらいになった頃、私はそのお店を辞めました。

5.おわりに

 こんな感じで、なんやかんやあって出来上がったのが、アイロンハイランダーです。初期からずっと使い続けているのは、超次元のカードと、「ブサ丸」「フェアリーミラクル」「セブンスタワー」「ドンドン吸い込むなう」「サイクリカ」くらいです。「サイクリカ」に関しては、最初は入っていませんでした。こうしてみると、カードはどんどん入れ替わっています。それでも、同じデッキを使い続けているという感覚があります。少しずつ変わっていきましたからね。

 つまり、私にとってのハイランダーは、店員時代の思い出がつまった大切なデッキです。もう強い弱いではなく、私の大切な宝です。

 だからこれからも言い続けます。ハイランダーは、いいデッキです。


このブログのハイランダーに関する記事一覧はこちらから→ハイランダー記事まとめ

0 件のコメント:

コメントを投稿

リプのカードでハイランダー

Twitter(X)で募集したカードだけでハイランダーを構成。過去にもやったことがあるが( 過去にできたデッキはこちらから )、今回はマイナーなカード(渋いカード!)を採用するために、次のルールを採用した。 ルール  ・リプライ欄のカードのみで構成。 ・カードが被ったら不採用。 ...