2021年9月28日火曜日

ハイランダーにおけるシナジーとアンチシナジー

  このブログでは、ハイランダー構築においてシナジーを考えることが重要だと度々述べてきた。しかし、これではアンチシナジーを持つカード同士を採用してはいけない、という誤解を与えかねない。ということで今回は、シナジー・アンチシナジーとは何かについて触れたうえで、ハイランダーにおけるカードの採用基準について書いてみる。

1.シナジーとは

 シナジーとは、カードがお互いに効果を高めあうような、うまい組み合わせのことを指す。例えば、墓地にカードを送る効果のカードと、墓地から蘇生するカードはうまく噛み合うし、3マナの1マナブーストカードは、5マナのカードと噛み合っている。

 良い組み合わせの極端な例を示すと、

3コストで手札とマナと墓地を増やす「デドダム」と、

5コストで墓地蘇生をする「インフェルノサイン」

は、良い組み合わせとなる。

さらに、「インフェルノサイン」は7コストまでしか蘇生できないので、7コスト以下のカード「バベルギヌス」を採用すると、

「バベルギヌス」は、【「デドダム」と「インフェルノサイン」の組み合わせ】と良い組み合わせであり、【「バベルギヌス」「デドダム」「インフェルノサイン」の組み合わせ】は、大型フィニッシャーたちと良い組み合わせになる。

 これはいわゆるコンボであるが、私の主観的な見解によると、

 ・コンボ:特定の動きを狙った組み合わせ(目的が1つ)

 ・シナジー:複数の動きを狙った組み合わせ(目的が複数)

くらいの違いがある。ハイランダーの理想を言えば、

『ランダムに選んだ2枚が、どのような組み合わせであれ、お互いに良い組み合わせになっていること』

である。ただし、間接的に良い組み合わせになっていてもよい。例えば、「ホーリースパーク」は、相手ターンにトリガーすれば「ボルメテウスサファイアドラゴン」を出すためのターンを稼ぐ(1マナ分稼ぐ)ことができる、という意味で噛み合っているともいえる。


2.アンチシナジーとは

 シナジーの逆であるので、よくない組み合わせのことを指す。例えば、「早撃ち人形マグナム」と「ホーガンブラスター」は、良くない組み合わせである。せっかく「ホーガンブラスター」で踏み倒しても、「マグナム」効果で破壊しなければならない。別の例を挙げると、墓地蘇生のカードが大量に入っているのに、「サイバーNワールド」で墓地をリセットするのでは意味が分からない。このように、自分で自分の首を絞めるような組み合わせがアンチシナジーである。


3.ハイランダーにおけるカードの採用基準

 シナジーを形成するカードを採用するのはもちろんだが、時にはアンチシナジーをもつカードも取り入れなければならないこともある。例えば、先ほど挙がった「マグナム」である。これは、相手の行動を制限するためのカードであり、自分のデッキを回す潤滑油的なものではない。たとえアンチシナジーでも、採用するに値する効果があれば、いわゆる「勝つため」の採用も考えられる。

 ただし、組み合わせの悪さを放ってはおけない。例えば「マグナム」であれば、「学校男」で破壊してから自分の踏み倒しカードを使ったり、ディスペクターのEXライフを使って場残りさせたりという工夫が必要である。また、墓地蘇生カードがあるにも関わらず墓地をリセットする場合は、マナに避難させておいて、墓地リセットの後で「ロマネスク」で落とすというのも工夫の一つである。

 要するに、

『すべてのカードがすべてのカードとシナジーを形成することがハイランダーの理想はであるが、例外的に一部アンチシナジーを内包してもよい。ただし、アンチシナジーが自分に致命的な不具合をもたらさないように配慮すること。』

これが、ハイランダーにおけるカードの採用基準である。


4.おわりに

 なんか書いてみたが、これって当たり前のことすぎて…でもここまで書いちゃったし、備忘録的な感じで残しておくか。という感じの記事になってしまいました。

 要するに、何を採用するかは、あなた次第です。

このブログのハイランダーに関する記事一覧はこちらから→ハイランダー記事まとめ

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